- まだ現金なんて持ち歩いているんだね。
- 頭悪い人が現金を持ち歩いてるんだから、やめたほうが良いよ。
ネットやSNS、または身近な友人で、こういったことを聞くこと、ありますよね。
僕は実際にお店で現金で支払うたび、ちょっとした後ろめたさが出てしまい、悩んでいました。
その後、キャッシュレスと現金を沢山のお店で併用して支払いをしたわけですが、結論「現金払いは別におかしいわけではない」という結論に至りました。
今回は、現金払いについてよく語られるデメリット、そして自分が現金払いを活用してきた時に感じたことについて紹介していきます。
中の人。不定期に有益になる情報を発信しているので、ぜひ最後まで読んでくれると嬉しいです。
現金払いは頭が悪いと言われている理由3つ
まず初めに、現金払いは頭が悪いと言われてしまう理由について解説していこうと思います。
- ポイントが貯まらない
- 財布を圧迫してしまう
- 家計管理も難しくなってしまう
順番に見ていきましょう。
1.ポイントが貯まらない
まず1つ目の要因として、ポイントを貯めることができないからでしょう。
クレジットカードやタッチ決済には、支払った金額に対して0.5%~1%のポイントが付与されるのが一般です。
僕は楽天をメインに使用していますが、還元率は1%になっています。
つまり、100万円を楽天カードで支払いをするだけで1万円のポイントが還元されるわけです。
これはいつも現金払いで支払っている人には大きなデメリットになると思います。
近年になって支払方法が便利になっているのに、「なんとなく怖いから」で使っていない人が多すぎる。
2.財布を圧迫してしまう
2つ目は、財布を圧迫してしまうことです。
現金やクレジットカード、クーポンなどを財布の中に沢山入れている人を一度は見たことがあると思いますが、財布の中がパンパンで「どこに何が入っているの?」と困惑したことがあると思います。
いちいち会計をするたびに、何十秒も時間を使いお金を出すというのはとてもいい手段とは言えません。
ポイントカードを出すために、数あるカードの中から探してて時間の無駄じゃない?
3.家計管理も難しくなってしまう
最後は、家計管理がより複雑になり、難しくなってしまうことです。
クレジットカードやタッチ決済は、スマートフォンやパソコンで使用履歴を確認することができますが、現金では確認できるのはせいぜいレシートのみです。
家計管理しようと保管していても、貯めれば貯めるほどかさばりますし、印字の薄いレシートだとレシート同士の摩擦で文字が消えてしまう可能性もあります。
どうしても現金払いのみのお店もまだあるから、そういった場所は仕方ない。けど特別な理由もなく現金だけで支払いをしている人で貯金ができている人は見たことが無い。
実際に現金払いのみで生活して感じたデメリット
次に、僕の実体験として現金払いのみの生活を10数年単位で行ってきた、デメリットをお話しします。
以下が、僕が感じたデメリットです。
- やはりポイントが貯まらないのが痛手
- 小銭が溜まりイライラ
- 何に使ったかの把握も難しい
では、順番に見ていきましょう。
1.やはりポイントが貯まらないのが痛手だった
ポイントが1円も貯まらないのがやはり大きな痛手でしたね。
本来であれば1ヶ月に1000円分のポイントが入ってくる計算ではありましたが、借金が不安で結果損をするという不始末。
それで現金以外で好きなものを変えていたと思うと、本当にもったいないことをしたなと反省してます。
ちなみにポイントが沢山稼げるオススメのクレジットカードをまとめた記事があるのでこちらも。↓
2.小銭が溜まりイライラ
僕は現金の支出をリアルタイムで見たかったので、なるべくクレジットカードを使わずに買い物をしていました。
しかしそうやって現金を使い続けると、いつしか小銭で財布がパンパンになってしまいます。
しかも貯まるのは常に1円玉・5円玉・10円玉で消費するのが難しい小銭ばかり。
しかも鉄臭くなるし、良いことは1つもなかったです。
仮に貯金の為に貯金箱に入れていっても、いざ銀行でお札に変えるときは手数料がかかってしまう。
結果小銭と手数料でプラマイゼロなんてザラ。
3.何に使ったかの把握も難しい
最後は、何にお金を使ったかの把握が難しくなってしまうことです。
例えば、家計簿アプリで支出管理をしているとき。
クレジットカードで紐づけをしているものは「いつ・どこで・何を・いくら・どうやって」をスマートフォン1つで確認することができます。
しかし現金払いはレシートで手入力しなければなりませんし、レシートを無くして何に使ったかが分からなくなった時点で使途不明金に変わるので、とても面倒です。
撮影で自動で金額を読み取る機能があるけど、8割ぐらいが正しく読み取られないから本当にイライラする。
キャッシュレス普及による現金が崩壊するリスクについて
ここまで現金払いのデメリットについて解説してきましたが、では、今後の現金の立ち位置はどうなっていくのか?
こちらについて、各文献を抜粋してかみ砕いたものを解説していこうと思います。
キャッシュレス化の高速な普及
キャッシュレス決済の普及がここ10年間で急速に進んでいるのが、お店を見渡すと分かると思います。
スマートフォンの普及によって、タッチ一つで決済が可能になり、財布を持ち歩く必要がなくなるなど利便性が大幅に向上したのが要因となっています。
またキャッシュレス決済は、お金の流れを明確にするというメリットもあり、データとして記録が残るため経済活動の透明性が高まっていることも企業側からも大きなメリットとなっているようです。
今ではスマートリングっていう、指輪を近づけてタッチ決済を行うっていう商品もあるみたい。
タッチ決済がここまで進化しているとは…
現金崩壊で起きること6つ
キャッシュレス化が進むことで、現金の使用が減少し、最終的には現金が崩壊するリスクが指摘されています。
以下に、現金がこれから抱える問題についてお話していきます。
- デジタルデバイド問題
- セキュリティリスク
- プライバシーの問題
- 金融教育の課題
- 文化的価値の喪失
番号順に説明していきます。
1. デジタルデバイド問題
キャッシュレス決済は、デジタル機器やインターネットへのアクセスが必要です。
しかし高齢者や経済的な問題で買えない人、デジタル機器を使いこなせない、または所有できない人も日本にはまだ数多くいるわけです。
現金が完全に廃止されると、格差の拡大につながる恐れがあります。
「現金が崩壊するわけない」と言う人も多いけど、今後は仮想通貨で商品が購入できるなんてことも言われてる
数十年後は現金は一昔前のものになっていてもおかしくはないよね。
2. セキュリティリスク
キャッシュレス決済には、ハッキングや不正送金などのセキュリティリスクが存在します。
現金の場合、物理的な盗難のリスクはありますが、デジタル決済特有の大規模な不正アクセスや情報が漏れるリスクはありません。
キャッシュレス化が進むと、これらのサイバーセキュリティリスクが増大する可能性があります。
詐欺やスキミングというカード情報を盗み取るものなど、どんどん新しい金融詐欺が横行しているね。
3. プライバシーの問題
キャッシュレス決済では、すべての取引がデータとして記録されます。
これにより、個人の消費行動や経済活動が詳細に追跡可能になります。
一方、現金取引では匿名性が保たれます。
現金が完全になくなると、プライバシーの侵害や監視社会化のリスクが高まる可能性があります。
4. 金融教育の課題
現金は、お金の価値や使い方を学ぶための重要なツールです。
子供たちが直接現金を扱う機会が減少すると、お金の概念や金融リテラシーの習得に影響を与える可能性があります。
これは将来的に、浪費や借金などの金融問題につながるリスクがあります。
近年では教科書に金融の勉強も始まってきたみたいだから関心関心。
2020年度: 小学校で金融教育が開始
2021年度: 中学校で金融教育が開始
2022年度: 高校で金融教育が開始
5. 文化的価値の喪失
日本では、お年玉や祝儀など、現金を贈る文化が根付いています。
また、神社やお寺への賽銭も現金で行われることが多いです。
キャッシュレス化が極端に進むと、これらの文化的慣習が失われる可能性があります。
日本の伝統が消えていってしまうのは寂しいね。
もしかしたらQRお賽銭なんてものが今後始まるのか…?
それでも僕は現金を使う
ここまで現金のデメリットや、現金崩壊のリスクについてお話してきました。
しかし、それでも僕は現金を使う。
なぜなら、現金を持ち歩かない人はそれはそれでアホだから。
キャッシュレス決済はお店側は嫌がる
突然ですが、皆さんは普段何気なく使っているキャッシュレス決済には、お店側に数%の手数料がかかっていることは知っているでしょうか?
僕たちが1万円の商品をキャッシュレスで支払いをしたら、そのうちの約500円(5%)は決済した会社に使用料として支払わなければならなくなっています。
そこに原材料や輸入費用、商品を作りまでにかかったコストなどを考えると、手元に残る金額は少ないことが考えられると思います。
現金なら手数料はかからずに100%の金額を受け取れるので、キャッシュレス決済を導入しないお店がまだあるというわけです。
現金は人のために使う
では、賢いキャッシュレス決済とは何でしょう?
僕の答えは、お店の応援として現金で支払うことです。
もう一度言いますが、現金は手数料なしで受け取れる数少ない決済方法です。
僕は長年お世話になっているお店には、必ず現金で決済をしています。
働いている人の衣食住や、子供の学費、老後のための資金など、そういった費用を僕らがちょっとでも助けてあげられるようと思う気持ちで、僕は特別な理由のみ現金で支払いをし続けています。
現金払いのみというのは、必ず裏に理由がある。
だからこそお世話になっているお店にはこころよく現金で払いたい。
結論:現金払いは柔軟に使えば賢い
ここまで現金払いは頭が悪いのか?について解説してきました。
僕が言えることは、賢く使えばいい。これにつきます。
みんな定義が曖昧だったり、「著名人が言っていたからあなたもそうしなさい」、みたいな風潮があってこれはあまり良くないと思ってます。
だから現金イコール悪と思わずに、自分が実際に現金の身の生活をして得た感想から、どうしていくかをぜひ考えていってほしいです。